「一般公開には危険すぎる」AIがある。Anthropicが発表した最新モデルの話だ。ただし、FRB議長ジェローム・パウエルには実演された。
この矛盾が、いまのAI業界を象徴している。インサイダーと一般人の情報格差が急速に広がっているのだ。
OpenAIの動きは露骨だ。金融アプリからトークショーまで、手当たり次第に買収を進めている。何を作ろうとしているのか、外からは見えにくい。一方で靴会社がAIインフラ企業にリブランディングするという珍事も起きた。「AI」と名乗れば株価が上がる時代の象徴だろう。
企業向け市場ではOpenAIとAnthropicが覇権を争っている。どちらが勝つかで、今後のAI開発の方向性が決まる。
業界では「tokenmaxxing」という言葉が飛び交う。AIの処理単位であるトークンをひたすら増やす競争を指す造語だ。数字を追いかけるゲームに夢中になっている。
だが、その先に何があるのか。「強力すぎて公開できない」AIを政府高官にだけ見せる構図は、技術の恩恵が一部に集中する未来を暗示している。トークンの数を競っている間に、AI業界は大事な何かを見失っているのかもしれない。
