世界の石油輸送の5分の1が、再び止まった。
8週間に及ぶ米・イスラエルとイランの戦争で事実上閉鎖されていたホルムズ海峡。一度は再開の兆しが見えたが、イランは土曜日に態度を翻し、海峡の支配権を再び主張した。
交渉は「進展」、されど溝は深い
イランの首席交渉官カリバフは「進展はあったが、まだ大きな距離がある」と国営メディアに語った。先週末にパキスタンで行われた米イラン協議で、アメリカは核活動の20年間停止を要求。イランは3〜5年を提案した。両者の隔たりは埋まっていない。
トランプ大統領は「非常に良い対話をしている」と述べる一方、イランの海峡閉鎖を「恐喝だ」と批判した。停戦期限は水曜日。トランプは「長期的な合意に至らなければ爆撃を再開する」と警告している。
イランは海峡閉鎖の理由を「アメリカによるイラン港湾の封鎖継続」だと主張。停戦違反だと反発した。最高指導者ハメネイは、イラン海軍が敵に「新たな苦い敗北」を与える準備ができていると述べた。
土曜日には少なくとも2隻の船舶が海峡通過中に攻撃を受けた。インド政府は、自国旗を掲げた船2隻が砲撃されたとして、イラン大使を召喚し「深刻な懸念」を伝えた。
ホルムズ海峡には現在、2万人の船員を乗せた数百隻が足止めされている。日本が輸入する原油の約9割は中東経由。この海峡が使えなければ、影響は避けられない。
次回交渉の日程は決まっていない。イランのハティブザデ外務次官は「まず理解の枠組みで合意しなければならない」と述べた。トランプは金曜日に「今週末にも協議があり得る」「合意は非常に近い」と語っていたが、現実は厳しい。
停戦が水曜日に切れる。そのとき海峡はどうなるのか。油価はどう動くのか。答えは出ていない。
